問い合わせフォーム営業は違法なの?メリットやトラブル事例を解説
公開日:2023/08/15 最終更新日:2023/06/14
多くの企業は、ホームページに問い合わせフォームを設置しています。このフォームを利用し、問い合わせではなく営業をかける個人事業主や企業が存在します。本記事では、この行為が違法であるかどうかや、メリット、トラブル事例について解説しますので、フォームを利用して営業活動をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
問い合わせフォーム営業は違法ではない!
企業のホームページの問い合わせフォームを利用して営業をしても、法的な問題が生じることはありません。ただし、問い合わせフォームに営業を禁止する文言が掲載されているケースでは注意が必要です。問い合わせフォームからの営業を不快に感じる人は多くいるため、この方法はできるだけ控えるようにしましょう。
営業を断っているのにもかかわらず、それを見落として文章を送信してしまうと、クレームなどのトラブルに発展してしまう可能性があるからです。また、用途が指定されたフォームからの送信も行わないようにしましょう。企業によっては、用途ごとに複数の問い合わせフォームが設置されている場合があります。
顧客限定のフォームに営業をしてしまうと、トラブルに発展する可能性があります。そのため、営業の際は、どのようなフォームであるのかをしっかりと確認したうえで送信しましょう。
問い合わせフォーム営業をすることのメリット
問い合わせフォームからの営業は嫌がられることもありますが、メリットも多くあります。ここでは、どのようなメリットがあるのかを解説します。
多くの企業に営業できる
多くの企業が自社ホームページを持っています。そしてそのほとんどは、問い合わせフォームを設置しています。そのため、フォームを活用することで、多くの企業に簡単にアプローチできます。
開封率が高い
メールの場合、迷惑メールが届いたり、他に届く大量のメールに埋もれてしまったりするため、開封すらしてもらえないことが考えられます。
これに対しフォーム営業では、開封率が高く、目を通してもらえる可能性が高くなります。メールの場合は、開封してもらうために件名を工夫しなければなりませんが、フォーム営業の場合はその必要がないため、負担軽減につながります。
どこからでも営業可能
フォーム営業は、インターネット環境と端末があれば、どの場所を選ばずに営業ができます。社外にいても営業ができるのは大きなメリットです。訪問営業の場合は、悪天候の日は営業が困難ですが、フォーム営業では天候に関係なく業務を進められます。
担当者と連絡が取れる
電話で営業をした場合、担当者と話すことすらできずに断られてしまうことがあります。飛び込みで営業をしても受付で断られ、担当者に会えないということもあるでしょう。これに対し、フォーム営業の場合は、担当者がチェックしているため、直接アプローチすることができます。
外注が可能
フォーム営業は一斉送信ができないため、手間がかかってしまいます。営業を外注することで、この手間の解消が可能です。訪問営業や電話営業とは異なり、フォーム営業では外注することができます。営業を進めるためのマニュアルや営業リストなどを用意しておけば、反響があった場合に対応すればよいため、重要な業務に集中できます。
営業を代行してもらう人の管理はしなければなりませんが、自分でフォームから営業を行う必要がなくなるため、負担を軽減させることが可能です。
問い合わせフォーム営業でよくあるトラブル
フォーム営業は便利ではありますが、トラブルが発生してしまうことがあります。多くの企業が問い合わせフォームを設置しており、自由に送信が可能ですが、一部の企業では営業文の送信を禁止している場合があります。
禁止しているのにもかかわらず営業をかけてしまうとクレームが発生し、対応に追われたり、会社のイメージを低下させてしまったりするので注意が必要です。営業を禁止している場合は、フォームにその旨が記載されているため、見落とさないように注意しましょう。
特に、フォーム営業を外注する場合、事前にしっかりと指導しておく必要があります。手作業による営業であれば注意すればよいですが、外注の場合は慎重さが求められます。また、一度営業を禁止している企業に再び営業をしてしまうことを防ぐために、営業を禁止している企業をリスト化しておくとよいでしょう。
これにより、再度トラブルが発生してしまうことを回避できます。しかし、それでもクレームは発生してしまいます。営業禁止の記載がない企業に適切な営業文を送信したとしても、それを不快に感じる人は一定数いるからです。この場合は回避することができないため、誠実に対応することだけを心がけましょう。
重要なのは、自分のミスによりトラブルを発生させることがないようにすることです。この点だけに集中し、フォーム営業を続けていくのがよいでしょう。
まとめ
本記事では、フォーム営業が違法であるかどうかに加え、メリットやよく発生するトラブルについて解説しました。ほとんどの企業がホームページを有し、フォームを設置している現在、フォームを利用しての営業は有効な手法であるといえます。メリットが多いフォーム営業ですがトラブルも起きやすいため、その点に注意しながら営業をしましょう。
本記事が、これから問い合わせフォームを利用して営業をしていこうと考えている方の役に立てれば幸いです。